つまり、友達でいてくれてありがとう
最近アイカツが好きすぎるのでアイカツSSを書きました。
あんまり明るくない話なのでご注意。
・「つまり、友達でいてくれてありがとう」/「maepy」の小説 [pixiv]
pixivにも投稿しています。
みくりーな同居数日目
多田李衣菜はロックを愛している。
ロックとは音楽の一ジャンルのことだが、彼女のいう『ロック』とはもっと幅の広いイメージだ。実際のところそれほど詳しいわけではなく、ロックという言葉の響きに憧れ、そうなりたいと思っている。
セックス・ドラッグ・ロックンロールなどという言葉がある。しかしドラッグを使うほど反社会的でもなければ、恋人がいたことのないためセックスの経験もない。
結局のところ、イメージに憧れているだけの半端な状態ではあるが、それでも全く努力しなかったわけでもない。
わからないなりにロックと呼ばれる音楽を聴いてみたり、経験はないが性行為について調べたりもした。
その結果として、多田李衣菜は自慰の習慣を身につけた。
健康な高校生である彼女は、それなりに性欲もある。興味本位に始めたものがいつしか習慣となり、週に三回程度は一人で慰めるようになっていた。
ある日のこと、ユニットを組むことになった前川みくと同居することなった。
期間限定の、ごく短期間の同居生活だ。寮に住んでいるみくの部屋で、李衣菜が寝泊まりする。
一週間分の荷物を持ち込んでのみくとの同居生活は、それほど不便は感じなかった。事務所で顔を合わせた時に口論になる程度だったのが、一緒に暮らすようになって四六時中になっただけのことだ。
しかし、この生活に慣れてきたころに、問題が生じた。
性欲だ。
一週間程度の短いものだし、普段と環境も変わるから緊張感でそれどころではないだろうと思っていた李衣菜だが、みくとの生活は思いの外居心地が悪くなく、すぐに順応していた。
そうなると、二・三日に一度慰めることに慣れていた体では、我慢が難しい。
そんな折に、みくの帰りが遅く部屋で一人きりになる機会があり、李衣菜は性欲を解消することにした。
布団の中に潜り込み、アダルトサイトで拾ったサンプル動画をスマートフォンで再生する。
十八才未満の彼女にとって、アダルトサイトへのアクセスは合法ではないが、ドラッグに手を出したり不特定多数の異性と体を重ねたりするような度胸はなくても、これくらいならば彼女の中途半端な『ロック』でも許容範囲だ。
一分から二分程度の短い動画をいくつか再生して気分を昂揚させ、胸や下腹部を触り、性感を高めていく。指は入れず、周囲を触るだけのソフトなものだが、それで李衣菜は徐々に上り詰めていく。
スマートフォンで流れる動画がぼやけて、視界がうっすらと白くなっていく。快楽が高まって、意識がふわふわとしていくのを李衣菜は実感する。
と、そんな最中に「何してるのかにゃ」と、聞き慣れた声が耳に飛び込んできて、一瞬で視界がクリアになる。
「え――」
スマートフォンから声の方向に首を回す。布団に潜り込んでいた李衣菜を見下ろしていたみくは、制服姿で、制服姿で仁王立ちで、怒ったような困ったような複雑な顔をしていて、とても「パンツ見えてるよ」なんて指摘できる雰囲気ではなかった
「で、何をしていたのか説明して欲しいにゃ」
あれから、李衣菜は素早くスマートフォンを操作して動画の再生を終了させると、乱れていた着衣を直してから布団を抜け出して、床に正座をしている。
みくは相変わらずの複雑な表情。怒っているよりも、どちらかというと困っているような色が強い。
何をしていたのかなんて、わざわざ聞かなくても理解しているはずなのに。
「オナ……って、ました」
口の中が乾いて、たどたどしい喋りになる。
「なんで、みくの部屋でするかにゃ……」
「その、ムラムラ、して……」
「我慢できなかったの? 一週間くらいなのに」
「いや、私、週三回くらい、シてるから……」
その言葉に、みくは猫のように目を丸くしてから、ため息をつく。
「で、見てた動画について聞きたいんだけど、確認してもいいかにゃ?」
「あ、それは……っと」
李衣菜はそこで、スマートフォンを操作しようとした手が止まる。
「見せられないようなものなの?」
「そうじゃなくて……その、手を洗って、いい?」
「え? あっ――勝手にするにゃ!」
みくの許可を得て洗面所で手を洗い、李衣菜は少しだけ冷静になる。
見られたという状況に動揺していたのだろう、よく考えるとどれくらいの頻度で自分を慰めているとか、そういう情報は伝える必要がなかった。
もしかすると今とんでもなく恥ずかしい状況にいるのかも知れないと思う李衣菜だが、まだどこか現実味がなく、ふわふわとしている。
タオルで手を拭いてから、再びみくの前に戻る。特に言われたわけでもないのに、また正座で床に座る。
「で、見てた動画は?」
「あ、うん」
みくに言われ、李衣菜は素早くスマートフォンを操作して動画を再生する。
ベッドに腰掛けていたみくだが、対面ではスマートフォンが見づらいようで、李衣菜の横に座って画面をのぞき込む。
「……高垣楓?」
「そっくりさんだよ?」
「いや、さすがにそれはわかってるにゃ。ていうかこの動画、何にゃ」
「ダウンロード販売しているサイトで拾った、サンプル動画だよ」
というと、李衣菜は動画の再生をやめて、ブラウザでショートカットを開く。
それはDLゲッチュドットコムというサイトで、李衣菜はスマートフォン用のメニューに切り替え、リストをスライドさせる。
「このサイトはこんな風にゲームやAVが売られていて、サンプル動画があるAVもあるんだよね。例えば今の高垣楓のAVを作ってるサークルは、ピンキーWEBっていうところなんだけど……」
「もしかして……他にも落としてるの?」
「えっと、他には――」
十時愛梨、輿水幸子……と、李衣菜はぽんぽんと画面をタップして、次々に保存してあったサンプル動画を再生していく。もちろん全て本人ではなく、そっくりさんだ。
「ん?」
近くに感じていた体温がなくなり、視線を移すと、みくは李衣菜から少し離れた位置に移動していた。
「李衣菜ちゃん、一個だけ確認してもいいかにゃ?」
「え、なに」
「もしかして、李衣菜ちゃんって、その……そっち?」
「そっち、って?」
「あの……百合とか、レズ……とか」
「いやいや、何言ってんの? そんなわけないでしょ」
「説得力ないにゃ! じゃあなんで、先輩アイドルのそっくりさんばっかりなの!」
「いやぁ……知ってる人でオナるの、なんかロックかなって」
「李衣菜ちゃんは馬鹿なのかにゃ!?」
「馬鹿とは失礼な。ロックだよ」
「なんでもロックって言えば許されると思ってるの!? 謝れ! ロックに謝れにゃ!」
「まあ、落ち着いて」
「なんでこの状況で李衣菜ちゃんが落ち着いてるのかみくは理解できない……李衣菜ちゃん、本当にレズじゃないの……?」
「違うってば。さっきみくちゃんのパンツ見えても何とも思わなかったし」
「なっ――」
みくの顔が瞬時に真っ赤になり、慌ててスカートを押さえる。
「見えた……って、え?」
「いや、布団の横に立ってたら、そりゃ見えるでしょ」
「ううううっ!」
みくは顔を真っ赤にして、枕を鷲づかみにするとそれで李衣菜をばしばしと叩く。
「なんなの! こうなったら、李衣菜ちゃんも見せるにゃ!」
そう叫ぶと、みくが李衣菜に飛びかかり、布団の上に押し倒す。
さすがにパンツを見られるのは恥ずかしい。抵抗しようとする李衣菜だが、ずっと正座していて足がしびれていたのもあり、まともな抵抗もできず、ハーフパンツを引き下ろされる。
「あっ……」
そこでみくの手が止まる。
李衣菜の下着は、秘部のあたりが湿ってアンダーヘアが透けてしまっている。
明らかにそれは先ほどまでの行為の影響だ。
「ご、ごめ……にゃ」
ハーフパンツを戻し、みくは李衣菜から離れる。真っ赤にした顔を俯かせ、視線を泳がせている。
李衣菜としても、さすがにここまで見られるのは恥ずかしい。自慰をしたとは言っていても、実際に見られたことで「直前までこの場で性器を触って感じていた」というのをはっきりと理解されてしまった。
「……ずるい」
「にゃ?」
「みくちゃんも見せてよ」
「でも、李衣菜ちゃんみくのパンツ見たって」
「濡れてるところは見てないし」
「そそそ、そんな恥ずかしいところを見せられるわけないにゃ!」
「私はその恥ずかしいのを見られたんだけど」
「どう考えても人の部屋でオナってるのが悪いにゃ!」
「じゃあ、みくちゃんは私の帰りが遅くなったりしても、オナニーしないの?」
「しない! ていうか、したこともないにゃ!」
「え……うそ、ないの? ありえない」
「そ、そんなに驚くこと……?」
「いや、普通するでしょ。本当に? 一度も?」
「ないない。何度も言わせないで欲しいにゃ。ていうか、そんないつもシてる李衣菜ちゃんがおかしいんじゃないの? 人の部屋でもしたくなるとか、さすがにちょっと、変態ぽいっていうか……」
その言葉に、李衣菜はむっとする。
「変態ってのは言い過ぎじゃない? だいたい、オナニーしたこともないのに、何がわかるの? 我慢できなくなるってば」
「いやいや、したことなくても、さすがに李衣菜ちゃんはやりすぎじゃないかと……」
「じゃあ、試してみる?」
李衣菜はそう言うと、素早くみくを布団に押し倒す。両手を押さえつけて、胴体にまたがって動けないようにする。
「や、やめて……」
怯えたようなみくの表情に、李衣菜はぞくりとする。
変態と言われて頭に血が上って、ちょっと脅かしてやろうとしただけだ。
それなのに。
「ごめん、みくちゃん」
下半身を下の方にずらし、動けないように全身で押さえ込んだまま、顔を近づける。
「私、レズになっちゃったかも。今すっごい興奮してる」
その言葉に、みくは「ひっ」と小さい悲鳴を漏らす。全身が強ばったのが、密着した体に伝わってくる。
「その顔、反則」
耳元で囁く。いつも憎たらしい顔をしているくせに、怯えた表情がすごく新鮮で、李衣菜はAVのサンプル動画を見ている時以上に気分が高まっているのを感じる。
「李衣菜ちゃん、怖いにゃ……」
「大丈夫。痛いことはしないから」
「痛い……て?」
「穴に何か入れるとか」
「穴とか言うにゃ!」
それからしばらく経って。
「ごめんって」
李衣菜はベッドの上の布団の山に向かって謝っていた。
さすがにやりすぎた、と李衣菜も感じている。自分で胸に触れたこともないみくに対して、一通りの快楽を強制的に叩き込んでしまった。
最初に約束した通り、痛みを与えるような行為はしていない。
ただ「もし自分にペニスがあったら、滅茶苦茶に犯していただろうな」とは思っていた。
「ひどいにゃ……」
ようやく、布団の中から声が聞こえてくる。
「やめて、って何度も言ったのに」
「本当にごめん」
途中からはみくも快楽に流され「もっと」と言うようになっていた事実は、李衣菜は指摘しないことにした。
「なんで……」
「ん?」
「なんであんなこと、したの?」
「えっと……」
どう言い訳をしたものかと李衣菜は一瞬迷ったが、結局、ストレートに行くことにした。
「なんか、みくちゃんがすごい可愛く見えて」
「っ……」
息を飲む音が聞こえてくる。
「いや、ほんと……謝って済む問題じゃないけど、ごめん」
李衣菜は深くため息をつく。
「じゃあ、また事務所で。荷物はその、迷惑かけるけど、着払いで送ってくれればいいから」
「待つにゃ!」
李衣菜が立ち去りかけたところで、布団をはねのけるように、みくが上半身を起こした。
「また、って、どういうこと?」
「家に帰るよ。さすがにこれは……自分でも、ないなって。みくちゃん、私と続けるの、無理でしょ?」
「無理じゃ……ないにゃ」
「いや、我慢しなくていいって。こんな事もあったし、みくちゃんが先に一人でデビューして。私は後回しでいいし、フェスに出れなくてもいいから。ほんと……ごめん」
それだけ言って立ち去ろうとする李衣菜だが、足が止まる。
「みくちゃん?」
李衣菜の手首を、みくの手ががっちりと掴んでいる。
「ひどいにゃ、李衣菜ちゃん」
「それは、本当にごめん」
「あんなことを教えたくせに、いなくなるなんて、ひどいにゃ」
「え?」
「あんな――あんな気持ちいいこと、もうしてくれないとか、ひどいにゃ」
「みくちゃん、ひょっとして……ハマっちゃった?」
「っ――」
李衣菜の掴まれていた手首に軽い痛みが走る。
みくはベッドの上で体育座りのような姿勢で顔を隠しているが、耳まで真っ赤になっている。
それはきっと、先ほどまで布団をかぶっていたせいだけでは、ないだろう。
「じゃあ、ここにいていいの?」
「責任とってまたしてくれなきゃ、今日のことは許さないにゃ」
そう言うと、みくの顔が持ち上がる。
潤んだ瞳で、上気した顔。猫というより、どちらかと迷子の子犬のような顔。
それを見た瞬間、李衣菜は、完全に落ちてしまった。
「みくちゃん、キスしていい?」
「いまさら?」
みくはおかしそうに笑う。
先ほど、何度もしたことだ。軽いものから深いものまで。
「でも、気分的には、これがファーストキスだから」
「ん……じゃあ、いいにゃ」
そう言うと、みくはまぶたをゆっくりと閉じて、あごを少しだけ持ち上げる。
李衣菜はそんなみくの頬にそっと手を添え、静かに唇を重ねた。
みくりーな同居数日目
前回のシンデレラガールズがちょっと良すぎたのでつい百合っぽい話を書きました。
・「みくりーな同居数日目」/「maepy」の小説 [pixiv]
pixivにも投稿してます。
同人作家と知り合いになるコツ
今なら同人作家と知り合いになりたいと思ったら、ツイッターで定期的に発言をふぁぼったりRTして、「クソリプ」ではないようなコミュニケーションをして、即売会直前に「取り置きお願いします」ってリプライして、当日お土産(既製品)を持ってアイコン付き名刺を渡せば、高確率で知り合いになれるよ
— maepy (@maepy) 2015, 2月 16
一週間ほど前の発言ですが、あまりに簡潔に書きすぎたので補足します。
具体的にはどうすればいいかとか、なんでそうなのか、といったあたりを中心に。
世の中に「同人作家と知り合いになりたい」という人がどれだけ存在するかわからない、なんとも需要が不明な情報です。
ちなみに「同人作家と知り合う」と銘打っていますが、別に同人作家が相手じゃなくても通用する部分もあるので、人間関係に困っていらっしゃる方がこのノウハウから一部を取り入れて活用してもいいかも知れません。
あと今回の記事はかなり自分の個人の感想や偏見が含まれている可能性があるので、鵜呑みにして失敗する可能性がありますのでご注意下さい。
では、発言を分解して以下の項目を解説していきます。
- ふぁぼり&RTについて
人はRT通知とかふぁぼられ通知とか見るし、よく見かけるアイコンとか自然と覚えるもんだと思う。ソースは自分。
— maepy (@maepy) 2015, 2月 16
と、完全に自分個人の事例なんですが、twitterの通知欄は結構見ます。定期的に同じアイコンを見かけると「通知欄でよく見かける人」と認識するようになって、フォローしていなくてもなんとなく名前とアイコンは記憶します。
ただ「相手に記憶されたからいい」というものではなく、場合によっては悪い覚えられ方をする可能性もあるので注意が必要です。
では具体例をいくつか。
・イベント参加情報をふぁぼ&RTする
同人作家はイベントに当選すると「サークル「○○」は、コミックマーケット××で「△曜日 □地区 "あ" 01a」に配置されました!」みたいな情報をpostすることが多いと思います。
この発言は宣伝なので人に注目されるに超したことはありません。
基本的にはどちらもOKなのですが、RTされると「宣伝してくれた」、ふぁぼられると「当日来てくれるのかな?」という印象を受けます。
・面白そうな発言をした時はふぁぼる
基本的には、面白いと思った発言についてはふぁぼった方がいいでしょう。
実際にそれが面白いかどうかはともかく「あ、この人は面白いことを言おうとしているな」と感じることもあると思いますが、そういう発言については、ある程度の自信があってpostしているはずなので、素直にふぁぼっておくと「認めてくれた」という印象を与えることができます。
特にtwitter大喜利などは確実に「面白いことを言おう」という意志があってやっていて、無反応だと落ち込みますので、そういう発言を拾い上げるのがおすすめです。
・個人情報に直結する発言はふぁぼらない
具体的にNGな発言としては「揺れた」「雨降ってきた」「○分のバス行っちゃったか……次は×分だ」「しまった生ゴミを捨て忘れた」「○○線が人身事故だ」のような、一つ一つの発言ではそこまで特定できなくても、様々な情報を総合することで住所や通勤通学経路が絞り込めるようなものです。
基本的にはだいたいの発言はふぁぼったりRTしても問題ないことが多いのですが、個人情報的な発言については「このアカウントは自分のストーカーなのでは?」と思われることがあるので、やらない方がいいでしょう。
<イメージ画像>
画像は『ドキドキ★病んでミック』から使用しています。(リンク先は招待アドレス)
世の中には、Aという声優の栽培していたルッコラ写真と、Bという声優のアップロードした料理写真に写っていたルッコラを比較し「葉脈が一致したのでAとBは交際もしくは結婚している」という情報を導き出す人もいるのです。
そのため、こういった「特に面白くないはずの情報」をふぁぼると、個人情報を収集していると思われてブロックされる恐れがあります。
例外として、人身事故など交通関係情報などについてはふぁぼりではなくRTの場合「情報を拡散しているんだな」と思われる可能性もありますが、こちらも「セーフかもしれない」という程度なので、積極的にRTはしない方がいいでしょう。
「同人作家とどうしても仲良くなりたいし、自分が興味あるのはその作家の個人情報なので、ぜひともふぁぼって収集したいのだ」という方については、スクリーンショットを撮影してEvernoteなどに画像を投げて管理することをおすすめします。
・ふぁぼりたい発言がない場合
仲良くなりたい同人作家をフォローして「この人は何を言っても面白くないし、自分にとって不快になる発言ばかりなのでイライラする」「画像のアップを期待しているのに、毎日『プリキュアの妖精を虐待したい』という旨の発言しかしていない。コワイ!」「最近急にソーシャルゲームにハマって、ずっと病んでミックの話ばかりしていて面白くない」「この人、たまに食べた食事の写真を大量にアップロードするから飯テロになって困る」などと感じることがあると思います。
一般的に、ネットや即売会経由で出会った人と会話するとき、みんなSNSとだいたい似たような発言をする傾向にあるので、仮にあなたがその同人作家と仲良くなって会話した場合も、だいたいそういうトークになってイライラすることになるでしょう。
なので、そういう風に感じる場合、あなたはその「同人作家本人」のファンではなく、その「同人作家の作品」のファンだと思われますので、その人と仲良くなるのはやめて、なんならフォローも解除してpixivだけで作品を追った方が健全でしょう。
どうしても「同人作家の知り合い」という肩書きが欲しい場合でも、世の中には同人作家はその人だけではありませんので、深追いはしない方がいいと思います。
- 「クソリプ」ではなくコミュニケーションをする
ふぁぼ&RTですが、もしかすると知り合いになりたい同人作家が通知欄を全く見ていない人である可能性があるので、その場合は上記の方法が全く意味のないものになります。
もしくは通知欄を見ていても、普段から通知が多い人の場合は「あなたがフォローしているユーザー」のみ表示される状態にしていて、外からの通知が入らないという可能性もあります。
ですが、通知は見なくてもさすがにリプライには反応するものなので、上の方法に比べると認識される可能性がぐっと高まります。
ただし、リプライというのは一歩間違うと相手にネガティブな印象を与えてしまう可能性があり、リスクはやや高まるので、注意が必要となります。
「相手は自分のことを知らない」ということを忘れないようにしましょう。
では、上手くコミュニケーションできるコツをいくつか書いてみます。
ちなみに個人的にはこの「クソリプ」という言葉はあまり好きではないのですが、最初に貼ったpostでは文字数などの関係から使用しました。
・同人誌の感想を伝える
たぶん同人誌の感想とか作者に言うの100人に一人以下というか、下手すると1000人に一人とかなので、特定の性癖が上手い人に「今回の授乳手コキ最高でした!」とか言うと、作者が「前に喜んでもらえたからまた授乳手コキを描こう」とか思って、作者の方向性を誘導できる可能性もあるのだ
— maepy (@maepy) 2014, 8月 18
小説でも漫画でも、作ってる最中は「俺は面白いと思うが、読者はどうなんだろう?」って思うし、実際完成して発表しても感想とか特になくて「あれ結局面白かったんだろうか?」って思い続けて、次のコミケとかで「あれよかったですよ」とか言われてそれが初めての感想ってことある
— maepy (@maepy) 2014, 8月 19
ありがたい事に先日の同人感想についてのpostがRTされてて、素人同士の感想というとネムルバカの駄サイクルとか思い出す人もいるかも知れないけど「この性癖は世の中には俺だけなのでは」って思っている人に「俺もそのジャンル好きだよ」って誰かが一言言うだけで救われることもある
— maepy (@maepy) 2014, 8月 19
同人誌を作る人はだいたい、感想に飢えています。
商業作品の場合は編集者との打ち合わせにより「一定の需要がある」と理解した上で作ることができる場合もあるかも知れませんが、同人誌の場合は誰とも内容について話さずに書いて、そのまま誰にも添削されずに印刷されることが多いでしょう。
そのため、同人誌を即売会で頒布しながらも「これ面白いの?」「需要あるの?」「ぶっちゃけこのエロシーンって興奮するの?」「じゃあどのシーンがエロいと思った?」「これを読んでどんな気分になっちゃったんだい?」みたいな疑問を抱えたままのことがあります。
そのため、イベントが終わった後などに「こういう部分が良かったですよ」などと感想をもらうと、大抵の人は喜びます。
いつ感想を送ってもだいたい大丈夫だと思いますが、もし同人作家がツイッターで「今回の本どうだったんだろう……」みたいに不安そうな発言をしていた時にリプライを送ると特に効果的です。
相手にもよりますが、これは批判的な意見よりも「気に入った部分」を中心に伝えるといいでしょう。
なんでも褒めればいいというものでもないし、一冊通して「不満点が全くなかった」ということもないとは思いますが、あなたがその同人作家のファンであれば「気に入った部分」というのはあると思います。
もし「同人誌を読んでも全く気に入る部分がなかった」「この本、ずっとプリキュアの妖精を虐待している。コワイ!」のようにポジティブな感想が全く思いつかなかった場合、あなたはその「同人作家の作品」のファンではないと思います。
どうしても「同人作家の知り合い」という肩書きが欲しい場合でも、世の中には同人作家はその人だけではありませんので、深追いはしない方がいいと思います。
・取り置きをお願いする
こちらについては相手の規模にもよるので注意が必要です。
超大手で行列ができて完売確実なところでは迷惑になると思われますが、そこまで忙しいサークルでなければ受けてもらえる可能性があります。
取り置きの場合は、もちろん相手は自分の名前についてメモるなりしてくれるので「認識される」という点では成功だと思います。
もし「受け付けていません」と言われた場合は素直に引き下がりましょう。
・相手がそのネタが好きかどうかわからないのにネタ発言で話しかけない
インターネットでは様々なネタ発言が溢れていて、アニメの台詞などを会話に盛り込んでやりとりをしている人がいます。
ただ、万人がそのネタを好きかどうかはわかりませんし、場合によっては「○○ネタを見るたびにイラっとする」という状態になっている可能性もあります。
また、単純に「そのネタを知らない」という場合は、ただ「知らない人が馴れ馴れしく話しかけてきた」と受け止められる可能性があります。
そのため、下手にネタ発言を使って話しかけると、完全スルーされるどころか、最悪の場合ブロックされてしまう可能性もあります注意が必要になります。
淫夢、ニンジャスレイヤーあたりのネタが特に危険なので注意しましょう。
・自虐ネタに安易に乗っからない
twitterでの発言を見ていると、人はたまに自虐的なネタ発言をすることがあります。
そういうのは「自分で発言する分にはかまわないけど、他人から言われるとムカつく」という状態である可能性があります。
安易にそのネタにのっかってしまうと「ただ悪口を言われている」というイメージを持たれてしまうでしょう。
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画像は『ドキドキ★病んでミック』から使用しています。(リンク先は招待アドレス)
例えば、あなたが電車の中で「俺はヒゲが虹色なので、夕方になると顔が虹色になってしまうんだ」という話を友達としていた時、横にいた全然知らない人が「よう、レインボーヒゲ兄さん」とか話しかけてきたら、あなたはどう思うでしょうか。
最悪の場合はブロックされてしまうことも考えられますので、気を付けましょう。
- お土産について
postではあっさりと「既製品」とだけ書きましたが、重要なのは「賞味期限がわかる」「手作りではない」ということです。
個包装のお菓子の場合「パッケージにしか賞味期限が書かれていない」という場合もあるので、自分はそれほど気にしていないのですが、人によっては気にする可能性もあります。
あとは「夏コミに生ものを持って行かない」「かさばるものはなるべく控える」とか、常識の範囲内で大丈夫なのではないでしょうか。
手作りについては、賞味期限以外にも「何が入っているのかわからない」とかそういう問題があるので、警戒される可能性が高いでしょう。
<イメージ画像>
画像は『ドキドキ★病んでミック』から使用しています。(リンク先は招待アドレス)
ただこれについては様々な例外があり、相手の好きな作品にちなんだ食べ物などは許される可能性が高まります。
例としては、シンデレラガールズのかな子本を作っている人のところにマカロンを持って行き「美味しいから大丈夫だよー」と言って渡す場合などがあります。
あとは、あなたが有名なパティシエであって、相手の同人作家がそれを知っていて「食べたい!」と言っていた場合などは、手作りの生ものでも食べてもらえるのではないでしょうか。
まあ、自分的には「夏コミの時にペットボトルの飲み物を渡す」くらいが一番喜ばれる率が高いのではないかなと思います。
- アイコン付き名刺
そういえばtwitter名刺はこんな感じになったので、参考したい人は適当にパクっていいです pic.twitter.com/XjhUZqPfbd
— maepy (@maepy) 2013, 8月 5
何度かtwitter上でも発言しているのですが、twitterで相互フォローでも「相手の名前の読み方」を知らない場合があって「アイコン画像」と「IDや名前の字面」で記憶している場合があります。上で書いたような取り置きをしてもらった場合にスペースで名乗っても、すんなりわかってもらえない可能性があります。
なので、自分は上のような名刺を作ってイベントに持って行くようにしています。
ただまあ、この名刺にも失敗したと思う点があって、全体の半分くらいの面積がアイコンでもよかったかなーという感じなので、もし今後作りたい人がいたら参考にしてください。
- その他について
postした時は思いついていなかったり、文字数が足りなくて書ききれなかった部分なんかも書いておきます。
・即売会に参加する
ちなみにここに「自分も即売会で同じジャンルで参加して、作った同人誌を渡す」っていうのもやれば完璧。 https://t.co/h1UL2bWrad
— maepy (@maepy) 2015, 2月 16
まあ言うまでもないのですが、相手の同人作家からの認識が「読者」から「同じジャンルで活動しているサークルの人」という風に変わりますので、覚えてもらえる可能性は高まるのではないかと。・アイコンと名前をコロコロ変えない
相互フォローでも、しばしばアイコンと名前を変える人について「こんな人フォローしていたっけ?」となった経験は誰しもあると思います。
相互フォローですらそういう感じになるので、相手にふぁぼりやRT通知で覚えてもらいたい場合、頻繁に変更していると全く認識されなくなると思いますので、気を付けましょう。
・アイコンで画像の無断使用をしない
相手の画像が好きすぎて、画像を無断使用してアイコンにしてしまいたくなる場合もあると思いますが、そういうのはやめましょう。
様々な炎上案件で転がっているので詳しいことはここでは説明しませんが、最悪の場合は喧嘩になって晒される可能性もあります。
そうなった場合「知り合いになった」というのは事実ではありますが、相手からは「敵」として認識されてしまうことになります。
・自画撮り写真をアイコンに使うのは控えた方がいい
世の中には、自分の顔写真を平気でツイッターのアイコンに使用している場合もありますが、同人作家が見ている世界のツイッターは大半がアニメアイコンです。
その中で顔写真などがあると目立つのは事実ですが、下手をすると「スパムかな?」と勘違いされて反射的にブロックされてしまう可能性もあるので注意が必要です。
・即売会でいきなり元ネタの話をしない(追記 15/02/24 12:30)
書き忘れていたことがあったので追記。
同人作家はスケジュールの見積もりや調整に失敗すると、即売会の直前ギリギリまで修羅場になっている事が多く、同人誌の元になったアニメすら見られなくなることがあります。
2〜3週積んでしまうこともザラなので「同人誌を作っているということは、最新まで追っているはずだ」と思いこんで「いやあ、○○が死んでびっくりしましたね」のようにいきなり最新の情報をぶっこむと、楽しみにしていた内容を知ってしまいショックを受け、相手はあなたのことを「ネタバレ野郎」だと思ってしまうかも知れません。
そのようなわけで、即売会で会って元ネタについて話したい時でも、まず「何話まで見ているか」を確認してから話すようにしましょう。
- 最後に
上記の内容は、自分の個人的な見解で、全ての同人作家に当てはまらない場合もあります。
馴れ馴れしくしてもOKという人がいるかも知れませんし、どんなに丁寧に接しても「知らない相手とは交流できない」という場合もあり得ます。
そのようなわけで、ここに書かれた内容は話半分に受け止めて頂けると幸いです。
あ、同人作家が同人誌の感想が欲しいのは、たぶんみんな当てはまると思いますので、そこだけは信じてください。
中途半端に知っていたキャラ
- キュート
・安部菜々
「ウサミン」っていう人がいるらしい、程度の認識。
・島村卯月
「しまむらさん」という名称だけ聞いたことがあって、容姿は見たことがなかった。
そもそも名字なのだと知らず「しまむらっぽいファッションの女の子がいるのだろうか」と思っていた。
・楊菲菲
開始当初から「フェイフェイダヨー」とガチャの外れキャラとして知っていたものの、話を聞くだけで見たことはなかった。
- クール
・川島瑞樹
「なんかよくコラ画像が作られる人がいる」くらいの認識。
・多田李衣菜
「だりーな」と呼ばれるキャラがいるらしい、という認識。
名前なのかいつもダルがってるキャラなのかは知らなかった。
・ヘレン
「高田純次みたいなアイドルがいるらしいな」
- パッション
・赤城みりあ
ものすごいロリっ子がいるらしいという認識。
・十時愛梨
ピンキーwebさんの同人コスプレAVで衣装だけ知っていた。
・ナターリア
名前だけ聞いたことがあって「どうやら外国人がいるらしい」と知っていた。
・南条光
仮面ライダーがいるらしい。
・本田未央
「ちゃんみお」という名称はtwitterで見かけた事があって、その当時は日常の話をしているのかと思っていた。
容姿と名前がほぼ一致していたキャラ
- キュート
・輿水幸子
「腹パンしたいアイドルが現れた!」ということで、登場当初にPの人に詳細を教えてもらった。
・佐久間まゆ
ヤンデレ方面の知り合いが多いせいか各所から情報が流れてきた気がする。
・双葉杏
モバイルSNSゲームが儲かる本当の理由。かーずSPはなぜ15万もつぎ込んだのか? - Togetterまとめ
の件もあり、登場初期から知っていた。
・前川みく
twitterなどで流れてくる画像などを見て「学校では真面目だけどアイドルとしてはキャラクターを演じている」みたいな認識をしていた。
- クール
・アナスタシア
ロシア人で中の人も名誉ロシア人の上坂すみれとして認知していた。
・神崎蘭子
たぶん初期から存在を知っていて「闇に飲まれよ(お疲れ様です)」あたりをネタにした漫画をpixivで見たことがあった。
・鷺沢文香
各所で情報を見かけて「ゲームを始めようか……」と迷わされた二人目のキャラ。
・渋谷凛
CMなどありとあらゆる場所で見かけて、恐らく最初に認識したと思われる。
・白坂小梅
各所で情報を見かけて「ゲームを始めようか……」と迷わされた一人目のキャラ。
ホラー映画好きとかその辺の設定もだいたい知ってた。
・高垣楓
クールなお姉さんキャラとして知っていた。(本性はほとんど知らなかった)
- パッション
・城ヶ崎美嘉
・城ヶ崎莉嘉
セットで姉妹として認識していた。
・諸星きらり
高身長キャラとしてだいたい認識していた。
咲の姉帯さん(197cm)と同程度だと思っていたけど、案外小さかった。