続・むらびととじぬしさん 29

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「おい」
 みんながいなくなったあとさき見張みはりをもうおとこがもう一人ひとり耳打みみうちします
「どうした」
「やっちまおうぜ」
 その言葉ことばに、われたおとこ見開みひらきます
「おまえ自分じぶんっていることをわかっているのか」
いじゃねえか。こんなやつ、どうせ死刑しけいになるかむら追放ついほうされるんだから、やっちまっても大丈夫だいじょうぶだろ」
「しかし……」
 もう一人ひとり難色なんしょくしめしますが、おとこはやけ殺気さっきっています
 元々もともと自警団じけいだんはごろつきのようなおとこたちの集団しゅうだんで、かれのようなレイピストれいぴすとじっているのです
 そして、じつかれいままでに仲間なかま何人なんにんむらむすめレイプれいぷ殺人さつじんしています
村人むらびとにばれたらどうするんだよ」
「おまえわなきゃいんだよ」
 おとこがにやりとわらいます
「いくらこいつがっても、犯罪者はんざいしゃおんなことなんてだれしんじねえよ」
 かれはものすご男尊女卑だんそんじょひ主義者しゅぎしゃでもあるのでした
「まあ、おまえがやらなくてもおれはやるからな」
 おとこがにやにやしながらお朱鷺とき近付ちかづいていきます
 お朱鷺ときよじって抵抗ていこうするので、おとこはなかなかおさえつけられません
てないで手伝てつだいやがれ」
 いておとこいますが、もう一人ひとりこまったようにしています
手伝てつだわないとおまえころすぞ」
 そううと、おとこ出刃包丁でばぼうちょうをもう一人ひとりおとこけます
「わ、わかったよ……」
 その剣幕けんまくに、もう一人ひとりおとこ渋々しぶしぶ手伝てつだことにしました
「じゃあ、おまえうでおさえていろ」
 もう一人ひとりにお朱鷺ときおさえつけさせ、おとこ何度なんど何度なんどもお朱鷺とき凌辱りょうじょくしました
 そのあいだ、お朱鷺ときはずっとをそらしてだまっていました