2006-10-31 続・むらびととじぬしさん 29 絵本 過去ログはこっちにまとまってるから、そちらを見ると便利ですよ 「おい」 みんながいなくなった後(あと)、先(さき)に見張(みは)りを申(もう)し出(で)た男(おとこ)がもう一人(ひとり)に耳打(みみう)ちします「どうした」「やっちまおうぜ」 その言葉(ことば)に、言(い)われた男(おとこ)は目(め)を見開(みひら)きます「お前(まえ)、自分(じぶん)が言(い)っている事(こと)をわかっているのか」「良(い)いじゃねえか。こんな奴(やつ)、どうせ死刑(しけい)になるか村(むら)を追放(ついほう)されるんだから、やっちまっても大丈夫(だいじょうぶ)だろ」「しかし……」 もう一人(ひとり)が難色(なんしょく)を示(しめ)しますが、男(おとこ)はやけに殺気(さっき)立(だ)っています 元々(もともと)自警団(じけいだん)はごろつきのような男(おとこ)たちの集団(しゅうだん)で、彼(かれ)のようなレイピスト(れいぴすと)も混(ま)じっているのです そして、実(じつ)は彼(かれ)は今(いま)までに気(き)の合(あ)う仲間(なかま)と何人(なんにん)か村(むら)の娘(むすめ)をレイプ(れいぷ)殺人(さつじん)しています「村人(むらびと)にばれたらどうするんだよ」「お前(まえ)が言(い)わなきゃ良(い)いんだよ」 男(おとこ)がにやりと笑(わら)います「いくらこいつが言(い)っても、犯罪者(はんざいしゃ)の女(おんな)の言(い)う事(こと)なんて誰(だれ)も信(しん)じねえよ」 彼(かれ)はもの凄(すご)い男尊女卑(だんそんじょひ)主義者(しゅぎしゃ)でもあるのでした「まあ、お前(まえ)がやらなくても俺(おれ)はやるからな」 男(おとこ)がにやにやしながらお朱鷺(とき)に近付(ちかづ)いていきます お朱鷺(とき)が身(み)を捩(よじ)って抵抗(ていこう)するので、男(おとこ)はなかなか抑(おさ)えつけられません「見(み)てないで手伝(てつだ)いやがれ」 目(め)を剥(む)いて男(おとこ)が言(い)いますが、もう一人(ひとり)は困(こま)ったようにしています「手伝(てつだ)わないとお前(まえ)を殺(ころ)すぞ」 そう言(い)うと、男(おとこ)は出刃包丁(でばぼうちょう)をもう一人(ひとり)の男(おとこ)に向(む)けます「わ、わかったよ……」 その剣幕(けんまく)に、もう一人(ひとり)の男(おとこ)は渋々(しぶしぶ)手伝(てつだ)う事(こと)にしました「じゃあ、お前(まえ)は腕(うで)を抑(おさ)えていろ」 もう一人(ひとり)にお朱鷺(とき)を抑(おさ)えつけさせ、男(おとこ)は何度(なんど)も何度(なんど)もお朱鷺(とき)を凌辱(りょうじょく)しました その間(あいだ)、お朱鷺(とき)はずっと目(め)をそらして黙(だま)っていました