続・むらびととじぬしさん 26

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 覆面ふくめん人物じんぶつ鳥居とりいところかったそのとき――
いまです!」
 僧侶そうりょさけびました
「あっ」
 覆面ふくめん人物じんぶつちいさくさけんでちゅういました
 鳥居とりいところられたなわあしられ、たおれてしまったのです
「やったぜー」
「いえーい」
 しげみのかげから自警団じけいだんたちがあらわれました
 じつ僧侶そうりょ要請ようせいされ、ずっと待機たいきしていたのです
 自警団じけいだんたちは覆面ふくめん人物じんぶつ周囲しゅういかこんで小躍こおどりしています
油断ゆだんしてはいけません!」
 僧侶そうりょさけびますが、自警団じけいだんはへらへらとしているだけです
 その瞬間しゅんかん――
「ぐぇぇっ!」
 自警団じけいだん一人ひとり奇妙きみょうこえはっしてたおみます
「どうし――ぐえぇ」
「ぐえぇ」
 自警団じけいだんたちは次々つぎつぎこえげてたおれてきます
 覆面ふくめん人物じんぶつげつけたいしが、油断ゆだんしていた自警団じけいだん喉笛のどぶえ見事みごと命中めいちゅうしたのです
「はっ」
 覆面ふくめん人物じんぶつき、自警団じけいだん包囲ほういやぶってはしします

 がっ!

 しかし、覆面ふくめん人物じんぶつあし衝撃しょうげきけてたおみます
 なんとかいた僧侶そうりょ木刀ぼくとうあしはらったのです
 ひざつよったので、覆面ふくめん人物じんぶつはもうはしってげることはできないでしょう
「くそぉくそぉ」
 自警団じけいだん一人ひとりどくづきながら近寄ちかよります
「この野郎やろう
 自警団じけいだん覆面ふくめん人物じんぶつ蹴飛けとばそうとしますが、僧侶そうりょがそれを木刀ぼくとうふせぎました
暴力ぼうりょくはいけません」
 そうわれると、自警団じけいだん不機嫌ふきげんそうに覆面ふくめん人物じんぶつにらみつけていました
 自警団じけいだんつよものよわくて、よわものにはつよいのです
「それより、抵抗ていこうされるとこまるので、両手りょうてしばってください」
 僧侶そうりょ指示しじにより、自警団じけいだんたちは覆面ふくめん人物じんぶつしばげていきます
 覆面ふくめん人物じんぶつ抵抗ていこうする様子ようすく、観念かんねんしているようでした
「さて、では正体しょうたいせてもらいましょう」
 僧侶そうりょ覆面ふくめんをかけます