2006-10-21 続・むらびととじぬしさん 20 絵本 過去ログはこっちにまとまってるから、そちらを見ると便利ですよ その夜(よる)、僧侶(そうりょ)は神主(かんぬし)さんが寝静(ねしず)まった後(あと)に寝床(ねどこ)から抜(ぬ)け出(だ)して祭壇(さいだん)のあった場所(ばしょ)に来(き)ていました 真(ま)っ暗(くら)な中(なか)に壊(こわ)された祭壇(さいだん)が散(ち)らばり、食(く)い散(ち)らかされた食(た)べ物(もの)のごみがそのまま残(のこ)っています その真(ま)ん中(なか)に生首(なまくび)がありました 壊(こわ)れた祭壇(さいだん)の板(いた)に載(の)っていますが、その板(いた)もぼろぼろになっています「ふむふむ」 僧侶(そうりょ)が生首(なまくび)に近付(ちかづ)きますが、別(べつ)に生首(なまくび)の目(め)が光(ひか)ったりしませんし、空(そら)を飛(と)んだりもしません「ええと」 僧侶(そうりょ)は呟(つぶや)きながら鳥居(とりい)の場所(ばしょ)に行(い)って生首(なまくび)を見(み)たり、色々(いろいろ)な場所(ばしょ)から見(み)てみます いくらやっても、生首(なまくび)の目(め)が光(ひか)る事(こと)すらありませんでした「なるほど」 そして、僧侶(そうりょ)は寝床(ねどこ)まで戻(もど)って眠(ねむ)りました