続・むらびととじぬしさん 11


 つぎあさむら中心ちゅうしんながれるかわには二人ふたり死体したいかんでいました
 死体したいかわみずでふやけ、みずしずんでいる状態じょうたいでもぶよぶよになっていることがわかります
祭壇さいだんこわされてものらかされていました」
 神主かんぬしさんがいます
「そうえば、この二人ふたりむかしから信仰心しんこうしんがなかったな」
 村人むらびと一人ひとりいます
二人ふたりむらよりも自分じぶんたちのことかんがえるやつらだ」
むらたたられても、自分じぶんたちが満腹まんぷくになればいとおもっていたんだ」
「そうだ、んで当然とうぜんだ」
 村人むらびとたちのこころはかなりすさんでいるようです
「ところで、祭壇さいだんこわされたらどうなるんだ」
おれたちにもたたりがるのか」
 村人むらびとたちが神主かんぬしさんにります
「あいつらは地獄じごくってもいけど、おれたちはにたくないぞ」
「そうだそうだ」
「なんとかしてくれよ」
 村人むらびと懇願こんがん必死ひっしです
 すこかんがえて、神主かんぬしさんは決意けついしました
「もう一回いっかい生首なまくび供養くようをしましょう」
「でも、それだけで大丈夫だいじょうぶなのか」
まえよりも立派りっぱ祭壇さいだんつくれば大丈夫だいじょうぶです」
 こうして、ふたた村人むらびとたちは生首なまくび供養くようをすることにしました