続・むらびととじぬしさん 8


 翌日よくじつむら広場ひろば人々ひとびとあつまっていました
 その中心ちゅうしんには、昨日きのういてきぼりにされた自警団じけいだんの、バラバラばらばら死体したいがあります
 死体したいまわりの地面じめんは、んで赤黒あかぐろ変色へんしょくしています
地主じぬしくびおそいかかってたんだ」
 昨日きのうさきした自警団じけいだんさけびます
「やっぱり地主じぬし悪魔あくまだったんだー」
地主じぬしのろいだー」
 それに同調どうちょうして、村人むらびとたちに恐怖きょうふ蔓延まんえんしてきます
くび供養くようしたらどうですか」
 神社じんじゃ神主かんぬしさんがいました
 じつ神主かんぬしさんは生首なまくびさらしてくのはくないとおもっていたのです
たと災厄さいやくをもたらすれいでも、自分じぶん供養くようする人々ひとびとには危害きがいくわえないのですよ」
 村人むらびとたちはその内容ないよう理解りかいすることはできませんでしたが、なんとなくそうすればのろいがなくなるとかんじました
「やろうやろう」
 こうして、村人むらびとたちは生首なまくび供養くようすることにしました