2006-09-29 むらびととじぬしさん 10 絵本 「火(ひ)を放(はな)てー」「おおー」「おおー」 村人(むらびと)たちが持(も)っていた松明(たいまつ)を一斉(いっせい)に投(な)げ付(つ)けます 大半(たいはん)は雪(ゆき)の上(うえ)に落(お)ちて火(ひ)が消(き)えてしまいますが、いくつかは雨戸(あまど)から部屋(へや)の中(なか)に入(はい)ってしまいます「わあ」 松明(たいまつ)の火(ひ)が畳(たたみ)に引火(いんか)し、部屋(へや)は一瞬(いっしゅん)にして炎(ほのお)に包(つつ)まれてしまいました「熱(あつ)い熱(あつ)い」 地主(じぬし)さんは逃(に)げ場(ば)を求(もと)めて部屋(へや)を見回(みまわ)しますが、扉(とびら)には既(すで)に火(ひ)の手(て)が伸(の)びていて、出口(でぐち)は雨戸(あまど)しかありません「うわぁ」 思(おも)わず、地主(じぬし)さんは雨戸(あまど)から外(そと)に飛(と)び出(だ)しました