今日の長門有希SS

 けっこう時間無い事に気が付いたので今日も宣伝でお茶を濁したりなんだり
 新刊から『今夜の長門有希』のキスシーンを抜粋します
 半年ほど前に同じような部分を公開してますが、気にしない方向でお願いします
 あ、挿絵(の一部)を見ながら堪能してください



長門、少しだけ腕の力を抜いてくれないか」
「……?」
 首にしがみついていた長門をゆっくりと引きはがすと、少しだけ不機嫌そうに俺を見つめていた。どうして離れるのか、と無言で主張している。
「でもな……あれじゃキスも出来ないだろ?」
「……」
 長門は驚いたようにぱちりとまばたきをしてから、そっとまぶたを閉じた。アゴを少しだけ上げ、俺の方に顔を向ける。……キスしやすいように。
 ほんの僅かの距離に長門の顔がある。
 ゴクリと喉がなった。肩を掴む手に力が入ると、長門の体が僅かに震える。
 長門の顔が近づいて―触れた。
「ん……」
 ただ触れるだけのキス。長門の唇はマシュマロのようにやわらかく、しっとりと水分を感じさせる。触れ合った唇から長門の体温が伝わってくる。
 どれだけの時間、唇同士が触れ合っていたのかわからない。ゆっくりと唇を離すと、長門はうっすらと目を開けて、
「あたたかい」
 そっと、自分の唇に触れた。
 長門はぼうっとした焦点の合わない目を俺に向けている。
「もっと……したい」
 その言葉が俺の理性を吹き飛ばしてしまった。俺はがっちりと長門の顔を両手でおさえると、荒々しく唇を奪った。
「んんっ!」
 長門の体が硬直する。驚いたのか、口をがっちりと閉じていた。薄目を開けると、長門が目を見開いている珍しい表情をしているのが見えた。
 俺はそれが面白くて、唇を押しつけたまま長門の顔を観察していた。見開いた目を泳がせていた長門だったが、しばらくして俺が薄目を開けている事に気が付いたのか、戸惑うような視線で俺の目を見つめてくる。
 ちょっとやりすぎたかも知れない。唇を離すと、長門はほんの少しだけ俺を非難するような視線を俺に向けていた。
「ひどい」
 悪かったな。でもな、あんな可愛い事を言うお前が悪いんだぞ。
「次は、もっと優しくして欲しい」
 目を閉じる。リクエストの通り、今度は優しく長門を抱きしめ、唇を何度も触れさせたり離したり。
 そうしているうち、長門の唇がうっすらと開かれてきた。
「もっと」
 甘えるような声が漏れる。俺はその隙間に自分の上唇を割り込ませると、長門の下唇を唇で軽く挟みこみ、それをぺろりと舌でなぞった。
「あ……」
 長門の体が震える。唇の隙間が更に拡がっていく。
 ええと、これは……いいのか?
 意を決した俺は、その華奢な体をぐっと抱きしめ、軽く口を開いて長門の唇をすっぽりと覆った。
「……!」
 吐息が俺の口内に流れ込んでくる。それはまるで薬物のように、俺の脳を溶かしていく。
 そのお返しに、ゆっくりと俺からも息を吹き入れる。何かするたびに、長門の体がビクビクと震えるのが可愛らしく感じられる。
 長門はおっかなびっくりしながらも、今度は意図的に俺の口内に息を吹き込んできた。俺はそれが面白くて、更に息を送り返す。
 そんな風に、しばらく俺達は吐息を送りあった。キスをしながら呼吸をしていると、まるで二人で一つの生き物になったような感覚だ。キスだけでこんな一体感があるのに、これ以上の事をしてしまったら、俺は一体どうなってしまうのだろう。
「ん!?」
 ぬるりと、口の中に何かが入ってきた。しっとりとしたそれは、俺の唇の内側をチロリと舐め、スッと戻っていった。
 驚いて目を見開くと、長門は目を細め、楽しそうに俺を見つめ返してくる。イタズラを成功させた子供のような顔だ。
 だがな、こっちだってやられてばっかりじゃないんだぞ。俺は長門の頭を両腕でしっかりと抱きしめて逃げられないようにしてから、ぐいっと舌を思い切りさし込んだ。
 長門がびっくりして舌を引っ込めてしまったので、俺はその口内に舌を這わせる。上顎をこすったり、歯の付け根をなぞったりする。
 そのうち、長門の舌がおずおずと差し出されてきて、俺の舌に触れた。口内でお互いの舌を絡ませると、クチャクチャと水音が聞こえてくる。
 ひとしきり長門の口内と舌を楽しみ、俺はゆっくりと舌を引き抜いていく。逃がすまいと俺の舌を挟み込んでくる唇にこすられ、腰が抜けてしまいそうになる。
 俺の舌は長門の口からちゅぽんという音を立てて抜けた。
「ふぁ……」
 長門は俺にもたれかかり、焦点の合わない目で見上げている。
 しばらく俺達は抱き合ったまま荒い呼吸をしていた。キスだけでかなりのエネルギーを消耗した気がする。
「キス……すごい」
 しばらくして、長門は顔を伏せてぽつりと言った。照れているのだろうか。
 ありがとう谷口、お前が押しつけていったエロ本が役に立ったぞ。今度飯でもおごってやる。
「……」
 長門が俺の胸に額を押しつけ、腕の中でもぞもぞとうごめいている。
 一体、何―うをっ!?
 長門の手が、ズボン越

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