総理英雄伝説 4

 内容的にかなりアレなので、興味無い方は完全スルーでお願いします
 あと、かなりアレなので漢字に変換もしないで原文ママでお送りします、その方がスルーしやすいと思うので
 とにかく、6年前に作ったので今の自分とは別物だと思って頂けるとありがたい



「にょたいもりたべたかったぁー」
 ひこうきのなかでもりそうりがのたうちまわります
「つかえぬやつめ……」
 もりそうりをみて、かめいしずかはちいさくつぶやきました
 そうりがくずにんげんであることはしっていたのですが、ここまでだいもんだいをおこすとはおもっていなかったのです
 とりあえず、すぐにあのだいとうりょうにしゃざいするばしょをつくらないとたいへんなことになります
 そんなこともしらず、もりそうりはひこうきにのってからずっとあばれてます
「くっ……」
 たちあがってもりそうりのあたまをおもいきりけとばしたいしょうどうにおそわれましたが、かめいしずかはなんとかこらえました
「くそ、どうすればいいんだよ」
 そんなとき、そうりはいきなりたちあがりました
「どうしました?」
 たずねると、そうりはぼんやりしためでかめいしずかのほうにしせんをむけました
「ぼくちゃん、うんちしてくる」
 はしっていくそうりに、かめいしずかはうんざりしました
「やつもそろそろしおどきか……」

「ふー、すっきりすっきり」
 といれをすませたそうりがひこうきのろうかをあるいていると、ろうかにほんやくきつきのでんわがあることにきがつきました
 このほんやくきはかいはつちゅうでまだじつようかにいたっていないのですが、めずらしいものがすきなそうりがけんきゅうきかんからまきあげたものです
「あ、そうだ」
 もりそうりはさきほどのだいとうりょうにでんわをして、にょたいもりをたべさせてくれるようにたのむことにしました
「えーと」
 もりそうりはでんわのよこにあるめもようしのなかからだいとうりょうのでんわばんごうをみつけると、そのばんごうをおしました

 ぷるるるる、ぷるるるる……がちゃ

「がーがー?」
『もしもし?』
 だいとうりょうのことばがちゃんとほんやくされているので、そうりはちょっとうれしくなりました
「ぼくちゃん、もりそうりです」
『こちらは、もりそうりだいじんです』
 じぶんのことばもちゃんとがいこくごにほんやくされました
「がー? がーがー?」
『なんのようですか? しゃざいでもするきですかな?』
 あいてはちょっとしたひにくでいっているのですが、もりそうりはじぶんのこうどうがどんなものだったかじかくしていませんし、しゃざいということばのいみもしりません
「しゃざいってなに?」
『しゃざいとは、どういういみかな?』
「がーがー!」
『しゃざいすればみずにながそうとおもっていたのに、しゃざいするきがないのか!』
「ねえ、なにいってるの?」
『おまえ、なにいってんだ?』
「がーがー! がーがー!?」
『いいかげんにしろ! どうしてでんわしてきたんだ!?』
「ぼくちゃん、こくじんでにょたいもりたべたいんだよ。たべさせてよ」
『おまえのくにのむすめをなんにんかさしだせ。わかいおんなとやらせろ』
「がーがーがーがー!!」
『ふざけるな!!』
「いやだ、にょたいもりたべるもん!」
『いいからおんなをさしだせ! このいんぽやろう! けいざいふうさするぞ!』
 じつはこのきかいはだいにほんていこくがだいすきなろうじんがつくったので、がいこくにたいしてちょっとさべつてきにほんやくするのです
「がーがー! がーがーがー!?」
『ここまでぶじょくするとは! せんそうでもしたいのか!?』
「せんそう?」
『せんそうだって? おまえらがにほんにかてるとおもってるのか? にほんはせかいでにばんめにぶそうひをかけているんだぞ』
「がーがー! がーがーがー!」
『われわれはぢぎーるぞくのせんしだ! どんなてきにもひるまずたたかういちぞくだ!』
「せんしってなに?」
『せんしだって? わらわせるんじゃねえよ、きんだいへいきにかなうとでもおもっているのか?』

「あっ!」
 そんなとき、たまたまろうかをあるいていたかめいしずかがいへんにきがつきました
「そうり! なにをしているんですか!?」
『そうり! なんでがいこくのぶたやろうとはなしているんですか!?』
 ほんやくきはかめいしずかのこえもがいこくごにしてしまいます
「かってなことをしないでくれといったじゃないですか!」
『こんなはってんとじょうこくのばかとはなしたら、あなたもばかになりますよ!』
 まだかいはつちゅうなので、ほんやくきがすこしおかしくなってきました
「がーがー……」
『にほんのせいじかは、そのようにわれわれをみていたのですか……』
 だいとうりょうのこえのとーんがさがります
「すいません、このきかいはまだかいはつちゅうなもので……」
『はってんとじょうこくやろう! せんそうかいしだ!』
 かめいしずかのしゃざいは、なぜかぶべつのことばにほんやくされました
「がーがー」
『わかりました。これいじょうはなしあってもむだですね、いまから12じかんごに、せんそうをかいししましょう』
 そうして、だいとうりょうはでんわをきってしまいました
「あぁぁああぁぁ……」
 かめいしずかががたがたとふるえだします
「せんそう……」
 そのよこで、もりそうりがだいとうりょうのことばのいみをかんがえています
「ねえねえ、いまからせんそうするの?」
「そ、そうり……あなたのせいで、せんそうがはじまることに……」
 かめいしずかはすでにせいじょうなしこうができなくなっていました
 こうなってしまうと、じぶんがつぎにそうりだいじんになるなんて、ゆめのまたゆめなのです
「ふーん」
 とりあえず、せんそうがはじまるということだけはもりそうりにもわかったので、すぐににほんにでんわしました
「もしもし?」
「あ、じえいたい? いまからせんそうするから、あふりかにみさいるおとして」
「それはそうりだいじんめいれいですか?」
「うん、そうだよ」
「わかりました」
 こうして、あふりかとにほんのあいだでせんそうがはじまることになりました