2006-10-19 続・むらびととじぬしさん 18 絵本 過去ログはこっちにまとまってるから、そちらを見ると便利ですよ 次(つぎ)に、僧侶(そうりょ)は自警団(じけいだん)の所(ところ)に来(き)ました「何(なに)があったんですか」 僧侶(そうりょ)が聞(き)くと、自警団(じけいだん)の人々(ひとびと)は怖々(こわごわ)と話(はな)し始(はじ)めます「首(くび)が揺(ゆ)れながら近付(ちかづ)いて来(き)たんですよ」「生首(なまくび)が空(そら)を飛(と)んで襲(おそ)いかかって来(き)たんですよ」「仲間(なかま)が祟(たた)りで殺(ころ)されたんです」 頷(うなづ)いて、僧侶(そうりょ)は質問(しつもん)を続(つづ)けます「その人(ひと)はどうして死(し)んだのですか」「生首(なまくび)が近付(ちかづ)いて来(き)た時(とき)に逃(に)げ遅(おく)れたんです」「ばらばらになって広場(ひろば)に散(ち)らばっていたんです」 自警団(じけいだん)の中(なか)には泣(な)いている人(ひと)もいます「ところで、どうして首(くび)を見(み)に行(い)ったんですか」「佐吉(さきち)が襲(おそ)われたんです」「あなたたちの前(まえ)に襲(おそ)われたのは佐吉(さきち)だけですか」「そうです」 僧侶(そうりょ)は何(なに)やら考(かんが)えています「わかりました」 僧侶(そうりょ)は自警団(じけいだん)を後(あと)にしました