2006-10-17 続・むらびととじぬしさん 16 絵本 過去ログはこっちにまとまってるから、そちらを見ると便利ですよ 「これはこれは、一体(いったい)何(なに)があったのですか」 村人(むらびと)を掻(か)き分(わ)けて一人(ひとり)の僧侶(そうりょ)が柱(はしら)の前(まえ)に来(き)て驚(おどろ)きました この人(ひと)は旅(たび)をしている僧侶(そうりょ)で、昨日(きのう)この村(むら)に来(き)たばかりで事情(じじょう)を知(し)らないのです「実(じつ)は、これは前(まえ)の地主(じぬし)の祟(たた)りなんです」 神主(かんぬし)さんが事情(じじょう)を説明(せつめい)すると、僧侶(そうりょ)はふむふむと頷(うなづ)きます「我々(われわれ)には、もうどうにもできないんです」 最後(さいご)に神主(かんぬし)さんが泣(な)き言(ごと)を言(い)いましたが、僧侶(そうりょ)は何(なに)か考(かんが)えています「助(たす)けて下(くだ)さいー」「死(し)にたくないんだー」 村人(むらびと)たちは僧侶(そうりょ)に詰(つ)め寄(よ)ります 神主(かんぬし)さんはもう頼(たよ)りにならないので、とりあえずすがれる物(もの)には何(なん)でもすがろうと言(い)う事(こと)です「わかりました、その祟(たた)りをどうにかしましょう」