2006-10-07 続・むらびととじぬしさん 6 絵本 こうなると、村(むら)を守(まも)っている自警団(じけいだん)もこれを見過(みす)ごせなくなりました「みんなで行(い)けば怖(こわ)くないさ」 噂(うわさ)の真相(しんそう)を確(たし)かめるため、数人(すうにん)で神社(じんじゃ)を訪(おとず)れました 今日(きょう)は佐吉(さきち)が来(き)た時(とき)よりも霧(きり)が深(ふか)く、墨(すみ)で塗(ぬ)り潰(つぶ)したように真(ま)っ暗(くら)で、鳥居(とりい)が不気味(ぶきみ)に浮(う)かび上(あ)がっています「暗(くら)いなー」「怖(こわ)いなー」 徒党(ととう)を組(く)んで来(き)ましたが、それでも怖(こわ)がる人(ひと)が何人(なんにん)かいます 使(つか)えない奴(やつ)というのはどこにでもいるものです「うわぁわわぁ」 鳥居(とりい)をくぐった時(とき)、自警団(じけいだん)の一人(ひとり)が境内(けいだい)の方(ほう)を指差(ゆびさ)して叫(さけ)びました