2006-10-06 続・むらびととじぬしさん 5 絵本 「生首(なまくび)が襲(おそ)って来(き)たんだー」 佐吉(さきち)は、自分(じぶん)の怪我(けが)をそう説明(せつめい)しました よく見(み)ると佐吉(さきち)の怪我(けが)は明(あき)らかに捻挫(ねんざ)や打撲(だぼく)なのですが、村人(むらびと)には判断(はんだん)する能力(のうりょく)はありません「どうやって襲(おそ)って来(き)たんだ」「首(くび)が空(そら)を飛(と)んで襲(おそ)いかかって来(き)たんだ」 村人(むらびと)は普段(ふだん)なら佐吉(さきち)の言(い)う事(こと)を信用(しんよう)しないのですが、今(いま)は村人(むらびと)が恐怖(きょうふ)に包(つつ)まれている為(ため)、こんな荒唐無稽(こうとうむけい)な事(こと)でも信(しん)じてしまいます この一件(いっけん)で、村人(むらびと)はどんどん狂気(きょうき)に陥(おちい)って、遂(つい)には自害(じがい)する人(ひと)も現(あら)われました