2006-10-03 続・むらびととじぬしさん 2 絵本 「そんなの、嘘(うそ)っぱちだ」 村人(むらびと)の一人(ひとり)が言(い)いました 彼(かれ)は佐吉(さきち)という男(おとこ)ですが、自分(じぶん)では村(むら)で一番(いちばん)勇敢(ゆうかん)だと思(おも)っています しかし、村人(むらびと)は彼(かれ)を単(たん)なる法螺吹(ほらふ)きの馬鹿者(ばかもの)だとしか思(おも)っていません「俺(おれ)が見(み)て来(き)てやるよ」 変(へん)に恰好(かっこう)を付(つ)けて、村人(むらびと)たちに宣言(せんげん)しました 実(じつ)は、彼(かれ)は同(おな)じ村(むら)のお朱鷺(とき)に恋(こい)をしていて、彼女(かのじょ)に素敵(すてき)だと思(おも)われたいのです お朱鷺(とき)は村(むら)で大人気(だいにんき)の女(おんな)の子(こ)で、佐吉(さきち)なんかに心(こころ)を奪(うば)われるはずは無(な)いのですが、佐吉(さきち)は自分(じぶん)の身(み)の程(ほど)を弁(わきま)えていないのです「いつ見(み)に行(い)くんだよ」「行(い)ったふりをするだけだろ」 あまりにも村人(むらびと)たちが信用(しんよう)しないので、佐吉(さきち)は切(き)れました「今夜(こんや)だ、今夜(こんや)行(い)ってやる」