続・むらびととじぬしさん 1


 地主じぬしさんがんでからすこったころ、あるうわさむら蔓延まんえんしていました
神社じんじゃいた地主じぬし生首なまくびが、よるひかるんだ」
 だれしたのかわかりませんが、うそようなそんなうわさ村人むらびとあいだささやかれていました
 食糧難しょくりょうなん殺伐さつばつとしているため村人むらびとはそのようくらはなしこのむのでしょうか、うわさまたた村人むらびとあいだ蔓延まんえんしました
 うわさ村中むらじゅうささやかれるようになると、うわさ内容ないようわりました
生首なまくびが、よるになるとうごすんだ」
自分じぶんからださがして、田圃たんぼまわりを徘徊はいかいしているんだよ」
した使つかっていずりまわっているんだ」
毎晩まいばん一軒いっけん一軒いっけんのろい言葉ことばって、もと場所ばしょかえってくんだ」
 時間じかんつにれ、うわさはどんどん具体的ぐたいてきになっていきます