こいどろぼう6


「やぁ」
 かれのこうりゅうされているろうごくにかみさまがあらわれました
「わぁ」
 かれはおどろきました


「おどろくことはないよ、わたしはかみさまだ」
「なぁんだ、かみさまか」
 かれはなっとくしました


「きみはフィオがすきかい」
「すきです」
 そくとうするかれに、かみさまがうんうんとうなずきます


「きみくらいひとりのじょせいをすきになってしまったにんげんほどあわれなものはないね、きょひされればとうぜんのごとくせいしんびょうてきなこういにうつってしまう」
 かみさまがかんがいぶかげにいいますが、よくいみがわかりません


「きみにちゃんすをあげよう、めをつぶってごらん」
 かみさまにいわれて、めをとじました