今週のM.I.Q.第15話(47号)

ネタばれなどがありますので、もし万が一何かの間違いで『俺は毎週M.I.Q.を楽しみに読んでいる。特にストーリーをな!』という輩がいたら引き返してください
さてM.I.Q.ですが、今までもつっこみ所が多かったのですが、この回だけで伝説となりました
他の場所でも色々騒がれているようで、今さらの間もありますが自分がどれだけ驚いたか解説しておきます


この漫画、今まではデイトレード教則本のような内容でした
ただデイトレーダーのかっこよさ(作者のセンス)を交えつつ、トレードに必要なグラフの読み方やテクニックを紹介するという内容でした
トレードに負けない事を前提に計算して『デイトレードをやればこれだけ儲かる』という風に、誰でも儲けられるように受け取れるような雰囲気で、ほんとに子供が見たらデイトレードで一攫千金を狙うのではないかという感じでした
しかし、先週の最後でリスクについてやっと触れ、今週のサブタイトルは『リスクをコントロールせよ!?』というものでした
今までデイトレードを賛美していただけだった内容から、やっとリスクについて触れると思いきや――
リスクについてはほとんど触れておらず、生徒が口にした『貯金』という言葉をキーワードに話が急展開します
(作者のセンスで)かっこいい教師は貯金という言葉から唐突に新札に切り替えられる話を始め、国民層背番号制などで国民が管理されてるとか言い出します
そして、いきなりMMRキバヤシチック(もしくはカルト教団の教祖風)に『預金封鎖によって国民の資産が国に奪われる』とか断言します
このあたりは説明が面倒だし難しいので実際に見ていただきたいのですが、本当にMMRキバヤシチック(もしくはカルト教団の教祖風)に不安を煽り、2008年に日本にとんでもないことがおこる可能性がある、とか言い出します
『とんでもないことが起こる可能性がある』とどうとでも言い逃れできる台詞なので、何もなければ逃げられるでしょうが、今回の内容は本当にMMR(もしくはカルト教団)です


まあ、悪口的な事はこれくらいにしておいて、冷静に分析を
M.I.Q.って名前は、ひょっとして今回のMMR風演出のためだったんでしょうか
マガジン編集部がまともな漫画としてこの漫画を連載していたとは考えられないので、今までの14話は回りくどい前ふりで、今回のギャグをやるための伏線だったんじゃないと信じて疑いません
だって、まともにこんな内容を載せてるとしたら、ムー並ですって
前回の最後を読んで『今頃なって、やっとリスクに触れるのか……』と思って今週号を読んだら、リスクの話なんてどこへやら、ひたすら読者の不安を煽る内容
だがしかし、MMRに比べてリアリティが無さ過ぎます
MMRの場合はいきなり天変地異や宇宙人が人類を襲うとか荒唐無稽な内容でしたが、一般の人には情報が無いので否定できないものでした(かといって、肯定できるかと言えば疑問がありますが)
しかし、M.I.Q.の場合は日本経済の話であり、身近な事だけにちょっと調べればすぐに『まずありえない』とわかります
例えばの話ですが『地球には地球人に化けた宇宙人がいる』とか『お前の親父は外国のスパイだ』という二つの言葉について考えます
前者は言い張られたらなんとなく諦めがつきますが、後者はありえないと否定したくなります
もちろん前者がMMRで、あそこまで思い切り荒唐無稽を押しつけられると、信じるかどうかは別として受け入れてしまいたくなるものです
しかし、M.I.Q.は身近なものを取り扱ってしまっているため、無理矢理に押しつけられてもあまり信じられません


まあ、なんかわけのわからない事を書いてしまいましたが、今週のM.I.Q.が面白すぎたって事です