ニュース
・第六回ラジオアップ(双尾工房)
本編2時間半、その他2時間くらい
後半についてはコミケ話なんですが、ちょっとべびプリ関係どうなってるのかしらというところからマリッジロワイアルについてかなりアレな論調でしゃべっているのでファンの人は聞かない方がいいです
・納豆スパゲッティがすごい!(ナイトシフト) 【almostdead経由】
納豆と海苔って組合せはたまにやるけど色々ありますなあ
・迷惑メールっていったい誰が送ってくるの?(Excite) 【almostdead経由】
「テメエのPCがウィルスに感染して迷惑メールを送りまくってるんだこの野郎」って本人に教える方法はないんですかねえ
・【榊一郎先生・その1】ふたりの共通点はペット好き!(小林ゆう『ゆうのお部屋』)
最初に比べてわりと大人しくなってきました
・すごいことになってる順「びっくりドンキー」巡り(@nifty:デイリーポータルZ)
いきなり近所があった
びっくりドンキーはアイスコーヒーがバカみたいに大きかったりなかなかいいお店なので近所にある人は行くといい
・漫画雑誌の読者アンケートを応募するメリット(フラン☆Skin はてな支店)
アンケートとか書いたことないけど書いた方がいいみたいですねえ
最近、スーパーダッシュ文庫に入ってるアンケートはがきが切手不要なことに気づいたのでベン・トー三巻が出たらアンケート出すようにします
・自動車のパーツをリサイクルして製作した火を噴く犬の乗り物(GIGAZINE)
SFか
・サークルTTT ハルヒかわいい3 「このハルヒのためなら死ねる!」(アキバBlog)
楽しみ
・読書に関するいい感じの習慣7つをまとめてみた(ロケスタ社長日記) 【RinRin王国経由】
知り合いが多いと薦められる本も多くなりすぎるのが困りものです
CG系
・ドラとら! 「火にオイル」(GUNP.JP)
酷い方向に
・禁書漫画9(面舵いっぱいいっぱい)
これは噛まれるフラグ
・姫神さんはイメージより隠れました;(CampusLife)
その辺が姫神さん
・噛み付き少女(ふかふか天職)
家に住み着いてくれるなら噛まれるくらいなんとでも
・←らき☆すた|かんなぎ→(ShiBoo!)
なんかかんなぎみてると狙いすぎてるところがたまにアレですね
・サンターニャ プラス(でんでんはうす)
ナイスなサンタ
今日の長門有希SS
ATMってのはいろんなところにあるもんだ。銀行や郵便局はもちろん、大きめのスーパーなどの商業施設、駅の中、最近じゃコンビニにもあるのが当たり前。世の中便利にできている。
しかし、俺にとってそれはあまり縁のあるものではない。バイトをしているわけでもない俺の収入は親から手渡しにされる小遣いが中心であり、どこからか金を振り込まれるようなことはしていない。年始にまとまった金を預けたり大きな買い物をする際に預金通帳の数字を現金に換えるだけだ。
しかし、所持金の大半を銀行に預けている長門と一緒にいると足を運ぶ機会が増える。マンションは家賃がかからないからいいとしても、保護者がいない状態で生活をしていると何かと金がかかる。水道光熱費などは別としても、毎日の食事や生活用品はこまめに買い足さなければならない。誰かから手渡しでお金を受け取るわけではない長門は銀行を活用しなければならないのは当然だろう。
とまあ、そんなわけで俺たちは連れだってATMの設置された場所に向かう。
「並んでるみたいだな」
いつ行っても無人ということはなく誰かしらが利用しているATMではあるが、人の数にばらつきはある。今回は比較的多い部類に入る。
こういう場合は大抵、先頭の人物が操作に手間取っていると予想される。普段あまりATMを使わない俺もいざ金を引き出そうとした時に似たような状況になることが予想されるが、それでもやはりどんな人物か気にはなるものだ。列から横に身を乗り出すとATMの前にいる人物が見えた。
制服を見ると、どうやら俺たちと同じ学校の女子生徒のようだ。小柄で髪は長く、携帯電話で誰かと会話しながら――ん?
「おい長門、あれ朝比奈さんじゃないか?」
特徴的なふわふわとした髪。下手をすると小中学生と間違われそうなあの後ろ姿は、恐らく間違いないだろう。
「そのよう」
朝比奈さんがどのように生活しているかわからないが、俺と同じくATMにあまり縁のない状態なのだろう。どこから金銭を得ているか謎ではあるが。
しかし、電話で誰かに使い方でも聞きながら操作しているのだろうか。初心者でも使えるように説明はあると思うのだが。
「違う」
「何がだ?」
「電話の相手に使い方を聞いているわけではない」
「聞こえるのか」
「聞こうと思えばこの距離からでも」
そうか。仮に浮気する場合は注意しなければならないな。
「……」
いや、もちろんしないぞ。俺が長門以外の誰かに手を出したりするはずはないだろう?
「で、何の話をしているんだ?」
「振込先の口座番号を教えられているらしい」
「口座番号?」
はて、そう言うのは電話で聞くものか? つーか誰か振り込むような相手がいるんだろうか?
と、疑問に思っていた俺の目に一枚のポスターが飛び込んできた。そこには振り込め詐欺撲滅が云々。
まさか――
「確認するぞ」
「……」
こくりと首を振る長門の手を握る。俺たちは行列の横を駆け抜け、朝比奈さんの元に辿り着いた。
「朝比奈さん、どうしたんですか?」
「あれ? 長門、さん? え? え?」
電話を持ったまま、朝比奈さんは俺ではなくその横にいた長門を見て目を丸くしている。
「あの……な、長門さんから電話が来て――」
長門とずっと過ごしていたが、今日は一度も朝比奈さんに電話をしていないはずだ。俺の直感は正しかったのだろう、間違いなく何かおかしな電話を受けている。
「後ろにけっこう並んでいるみたいですし、ちょっとそっちに行きましょうか」
「あ……はい」
「で、どういうことだったんですか?」
ATMコーナーから離れ、狐につままれたように長門を見ていた朝比奈さんが落ち着いてきたところで話を切り出す。
「えっと……長門さんから電話が来たんです」
してないよな、と視線を送ると長門は無言で首を縦に振る。この時点でその電話が長門からの物ではないとわかっているが、そのまま先を促す。
「それで、あの、困っているからお金を貸して欲しいって言われて……」
「お金って、いくらくらいですか?」
「十万円、って」
かなりの金額だ。俺たち高校生にしてみれば、十万円とは何でもできる夢のような額と言ってもいい。これが百万円とかならさすがに嘘くさいし一介の高校生に動かせる金額ではないのだが、十万円とは微妙になんとかできないこともない金額と言える。
「全く、そんな怪しいのを信じないでください」
「で、でもぉ……着信にも、長門さんって」
朝比奈さんが示した着信履歴の先頭には、確かに長門の名前があった。他はハルヒや古泉などSOS団の面々が続く。
一体これはどういうことだ? もしや、何物かが長門の携帯を使って朝比奈さんに電話をかけたとでも言うのだろうか。
「長門、携帯はあるか?」
「ある」
しかしその仮説はすぐに崩れ去る。念のため発信履歴を見るが、今日の欄に朝比奈さんはない。
じゃあ一体、どうして?
「その番号はわたしのものではない」
「は?」
「着信履歴にあるわたしの名前に発信しても、この携帯電話にはかかってこない」
どういうことだ?
「その携帯電話に登録されているわたしの番号は間違っている。以前通話したことがあるから、それ以降に何者かがアドレス帳をいじったと思われる」
「そうか」
「あの、どういうことですかぁ?」
勝手に納得していたが、朝比奈さんはわけがわからないと言った様子。
「振り込め詐欺を仕組んだ誰かが朝比奈さんの携帯をいじったんでしょう」
手の込んだことをしてくれたもんだ。気味が悪いのか、朝比奈さんの顔は蒼白だ。
「くそ、何者なんだ?」
「それは本人に聞いてみるしかない」
「本人?」
果たしてどうやってそいつと話そうってんだ?
「それ」
長門が指差したのは朝比奈さんの携帯。
「その番号が相手と繋がっている」
そういやそうだったな。
「あの、朝比奈さん……どうしましょう」
「キョンくん、お願いしてもいいですか?」
「わかりました」
あまり話したくはないのだろう。その気持ちは理解できなくもない。
だが、先ほどの一件で朝比奈さんが気が付いたことは向こうもわかっているはずだ。こちらからかけても出ないのでは――って、通じた。
しかし俺は口を開くことができなかった。そもそも俺は何を話せばいいんだ? 仮に相手がまだ朝比奈さんを騙すつもりなら、俺の声を聞いた途端に電話を切る可能性が高い。そうなれば相手の正体を探ることもできないわけだが……
「おーい、みくるーっ」
「って、その声……鶴屋さん?」
間違って履歴の別の名前を選択してしまったのだろうか。
「おおっと、さっきのはキョンくんだったのかいっ。めがっさびっくりっ! 男の人の声が聞こえたから古泉くんかと思ったにょろっ」
いや、違う。間違いない、あの時朝比奈さんが話していた相手は鶴屋さんだ。
「どういうことなのか説明してもらえますか?」
「いやあ、ハルにゃんと『みくるはこういうのにひっかかりそうだ』って話してたのさっ。それで、実際に一回引っかかってみたら本物から電話がかかってきても安心ってねっ」
伝染病のワクチンみたいなもんですか。確かに鶴屋さんなら、朝比奈さんのアドレス帳を変更するのも不可能じゃないわけだ。
「で、長門っちのふりをしてできちゃったからお金が必要だーって言ったらすぐ信じちゃったわけにょろっ」
できちゃった?
「ちょっと待ってください。一体、どういう名目でお金を無心していたんですか架空のその長門は」
「赤ちゃんできちゃったら産まないようにするには十万円くらい必要さっ」
何を言ってるんですかあなたは。朝比奈さんが詳しいことを言っていなかったので思わず携帯を取り落としそうになってしまう。
「まったく、嘘にしてもタチの悪いのはやめてください」
「今度は会社のお金を使い込んだってことにしておくよっ」
「もう二度としないでください」
言い含めてから朝比奈さんに交代すると、本物の詐欺じゃなかったことに安心しつつも少々拗ねたような表情で電話の向こうの鶴屋さんと話している。まあ、確かに朝比奈さんはぼーっとしたところがあるのでハルヒや鶴屋さんが心配するのも理解できなくはない。鶴屋さんの意図した通り、警戒するようになってくれれば安心できるのだが。
「しかし、あり得ないよな」
「……」
わずかにアゴを引く。
一体、どうして長門が妊娠して金が必要だなんて思いついたんだろうかね。俺と長門が交際していることは知られていないはずで、他に男の影なんてないはずだが。
「そう、ありえない。子供ができたらちゃんと産む」
そっちかよ。