「トラックバックもニュースの一部」――産経「iza!」(ITmedia News)

 これすごい画期的なんじゃ
 どこかの新聞社みたいに憶測とか偏った事ばかり書いているとネガティブなトラックバックが並ぶわけで、その記事をどれだけ信頼できるかの目安になる
 企業のトラックバックスパムに対する対応は必要かもしれんが

トラウマになった絵本(日刊良スレガイド)

 途中にもある『風が吹くとき』は自分は子供の頃に絵本ではなくアニメで見たのですが、トラウマが残ったというよりむしろ人格形成に影響が及びました
 ずーっと薄暗い色のほのぼのとした絵柄で「ドーナツは固いからコーヒーにひたして食べる」とかそんなのどかなアニメに見せかけておいて、後半徐々に放射線に蝕まれていくとか怖すぎ
 個人的には爆弾で街の方が焼けた後に「焼肉でもしてるのかな?」とか思ってるあたりがもうなんというか精神的に相当キました
 トラウマが欲しい人はぜひどうぞ

今日のリンク元さん

google検索『鶴屋 歯 ハルヒ』
 歯って何ですか


google検索『涼宮 ハルヒ キョン 好き』
 すいません真っ逆さまです


google検索『YahooBB 放置プレイの後に』
 一番上のサイトが文字化けしている事に何らかの圧力を感じるのは気のせいでしょうか


何を探し求めていますか
何を探し求めていますか
 何を探し求めていますか

鶴屋さんの真実

 鶴屋さんは実は内気な女の子なんですよ


 具体的には、家が金持ちのため中学まではクラスメートに敬遠されていて、また本人が引っ込み思案だったために友達が出来なかった
 高校に入る時に一大決心をして明るいキャラを演じる事にしたため、今のあのハイテンション鶴屋さんが生まれた
 でも内面は昔と変わらず内気なので、家では自分から友達に連絡できず、誰かから連絡が来ないかウズウズしているという


 ちなみに中学まで友達がいなかったのと、家が厳しいせいで性的な知識がほとんどありません
 高校に入ってからはそれを隠すために知ったかぶりをしており、今さら他の人にそういう事を聞けないでいます
 そして小学校で受けた性教育を曲解しているため、変な風に覚えていたりします


友「昨日、初デートでキスをしちゃった」
鶴「ええっ! めがっさ大変っ、キスしたら結婚しなきゃいけないよっ!」
友「あははっ、その冗談面白いー」
鶴「えっ!? そ、そうにょろ?」


 そんなわけで、鶴屋さんは友人からは面白いジョークを言う人だと思われています
 でも鶴屋さんは大真面目
 あと、鶴屋さんは『一緒に寝ると子供が出来る』と覚えています
 だから、もしSOS団と一緒に夜中まで何かイベントをやって全員で寝てしまったとして、起きて隣にキョンがいるのを見つけたら
「ど、どうしよう!? キョン君の子供ができちゃった!」
 って思うわけですよ


 ちなみにアニメ12話の「どうにょろ?」のトーンの低さもこれらの理論で説明が付きます


鶴「どうだいっ。この衣装、めがっさ似合ってると思わないかなっ?」(不安)
全(無言)
鶴「……どうにょろ?」(誰も答えてくれないから不安)
キ「それはもう」


 これでまた、自分を褒めてくれたキョンの事を思う気持ちが強くなってしまうわけです
 ちなみに鶴屋さんキョンに惚れているわけですが、SOS団のメンバーにキョンが好かれているのを知っているのと、持ち前の内気さのせいでその気持ちを前面に押し出せていません


 ともかく、えらい人との会議の結果、このように決定しました

今日の長門有希SS

「やあっ、こんなところで奇っ遇だねぇーっ!」
 突然、背中をバシンと叩かれる。
 本当に奇遇な場所で出会ったのは、いつも元気な鶴屋さんだ。
 ここがどこかというと、何を隠そう映画館のロビーである。鶴屋さんはドリンクの入った紙コップを持っており、今から映画を見るというのが一目瞭然だ。
キョン君は何を見るんだいっ?」
 今、この映画館で上映されているのは10作品。俺はその中から1つの作品を指差す。
「うそっ!? あたしも同じのだよっ!」
 鶴屋さんの目が見開かれる。くりくりっとしたつぶらな瞳だ。
「すっごい偶然っだね」
「そうですね」
 今やっている中でも、あまり話題ではない作品だ。たまたま同じ時間に、同じ作品を見に来るとはかなり少ない確率だろう。そもそもこの映画館には来た理由は、知り合いと出会わないためというのもあったのである。
「あ、あのさっ! もしキョン君がよかったら――」
 と、そこで鶴屋さんの言葉が止まる。鶴屋さんの視線は、ゆっくりと俺の顔から少し横にスライドしていく。
「……」
 振り返ると、いつの間にか戻ってきた長門が俺の斜め後ろに立っていた。買ってきたパンフレットを胸に抱えている。
「ごっ、ごめんよっ! お邪魔だったかなっ!」
 さて、これはどうしたものか。俺達の関係は一応は秘密という事になっている。鶴屋さんなら秘密を守ってくれると思うのだが、あまりおおっぴらにしたいものではない。
「奇遇」
 俺の考えを読みとったのか、長門がそう口にした。
「二人とも、奇遇」
 偶然会った、って事にしたいらしい。いくらなんでもそれは無理があるんじゃなかろうか。
「なになにっ、有希っこもたまたま来てたのかなっ? もしかして、見る映画まで同じなんてオチっ?」
「……」
 長門は無言で持っていたパンフレットを顔の前に出す。
 それはまあ、もちろん同じ映画である。
「うわっ、すっごい偶然っ! これはつまり、一緒に見る運命だねっ!」
 うまく誤魔化せた……のだろうか?
「それじゃあ、お姉さんは先に席を取りに行ってるよっ。飲み物とか買ってくると良いさねっ!」
 鶴屋さんが去ってから、俺達は飲み物や食べ物を買う。映画館のものは元々アメリカンサイズで量が多いのだが、長門は更にLサイズを注文している。俺にとっては当然に思える量なのだが、店員は驚いていたようだ。
「……」
 長門はバターがトッピングされたポップコーンを鷲づかみにしてボリボリと食べている。今からそんなに食うと最後までもたないぞ。
「おーい、こっちだよっ!」
 中にはいると、座席で鶴屋さんがぶんぶんと手を振っていた。あまり話題の映画ではないのだが、上映しているスクリーン自体が小さいのでそれなりに混雑している。
 鶴屋さんが選んだ場所は後ろの方の真ん中の良い位置で、ちょうど3人分の席が確保されている。鶴屋さん長門を並べるのも微妙な感じがしたので、俺が間に入る。
「ごめんっ、ちょっと席を確保しといてっ」
 もうそろそろ上映時間になるというところで、左側にいた鶴屋さんが席を立つ。どこへ行ったかは聞かぬが華。
「……」
 反対側の長門もスッと立ち上がった。くしゃくしゃとポップコーンの入っていた容器を握りつぶす。
「もう一つ」
 ジュースとポップコーンの容器を両手に持って出ていった。あの店員、気絶するんじゃないかね。
 その後、二人が戻ってくる前に暗くなって予告が始まった。しばらくしてから戻ってきた気配を感じる。
 右側がごそごそと動き、甘い香りが漂ってきた。
 スッと手を伸ばして何粒か口に運ぶ。長門は今度はチョコレートのかかったポップコーンを選んだらしい。
 しばらくして本編が始まった。長門の趣味で選んだもので、俺自体は名前程度しか知らなかった映画だが、なかなかナイスチョイスだ。
 しばらく映画を見ていると、肘掛けに置いていた右手に長門の手が触れた。そっと包み込むと、一瞬その手はビクッと硬直したが、徐々に力が抜けていく。
 それから、しばらくして悲しいシーンになり長門の方から「めがっさ……めがっさ……」と嗚咽が――って、えぇっ!?
 右側を見ると、俺に手を握られた鶴屋さんがハンカチを口にくわえてめそめそと涙を流していた。俺が長門だと思って手を握っていたのは、鶴屋さんの手だったらしい。
 恐る恐る左側を見ると、長門はスクリーンではなくこちらの方に顔を向けていた。


「いやあ、恥ずかしいところを見せたねっ」
 ロビーに出たところで、少し目の赤い鶴屋さんがカラカラと笑う。先ほど間違って手を握ってしまったのは気にしていないようだ。
「それじゃあ、またねっ」
 ぶんぶんと手を振って去っていく。
 さてと……
「……」
 いつもの無表情で俺を見上げてくる長門。間違いなく怒ってるね、こりゃ。
 えーとだな、まさか座る位置が逆になっていると思っていなかったから、お前の手だと思ってしまったわけだ。そもそもなんで逆になったんだ?
売店の前で合流した時、戻りやすさの関係で逆に座る事になった」
 長門の食いっぷりを見た鶴屋さんがポップコーンを欲しくなったそうだ。ちなみに長門のもう一つとは、ドリンクの事だったとか。
「……」
 長門は俺の手を取ると、自分の手を握りこませた。
「大きさが違う」
 確かに長門の手は鶴屋さんに比べて一回り小さい。しかしな、あの人の手も意外と小さくてだな、思った以上に女の子っぽいというか……
「……」
 すいません。触れた時点で気付くべきでした。本当にごめんなさい。


 結局、その日はそれからずーっと長門と手をつないでいると言う事で許してもらった。買い物をする時も、飯を作る時も、食う時もずっと片手を握ったまま。なかなか不自由で危なっかしくもあったが、嫌な生活ではなかった。
 ちなみにその翌日、部室にて「キョン君って意外と大胆だと聞いたけど本当ですか?」と尋ねられる事になったのは別の話。